ハンセン病は、らい菌による感染症ですが、現代では治療薬により確実に治る病気です。また、感染力は極めて弱く、日常の接触で感染することはまずありません。
しかし、かつて国が行った隔離政策により、患者さんやそのご家族は、長年にわたり心ない偏見や差別にさらされ、尊厳を深く傷つけられてきました。ハンセン病問題を正しく理解し、一人ひとりが偏見をなくすことは、誰もが自分らしく安心して暮らせる地域社会への第一歩です。
ハンセン病とは
ハンセン病は、らい菌という細菌によって引き起こされる感染症で、主に皮膚や末梢神経に症状が現れます。
しかし、今日では確立された治療法があり、適切な治療を行うことで完治します。早期に発見し治療を始めれば、後遺症を残すこともありません。日常生活において周囲に感染させる心配もありませんので、過度な心配は不要です。
偏見や差別の解消に向けて
ハンセン病の歴史において最も深刻な問題は、偏見と差別が助長された社会環境そのものでした。今なお、回復された方やそのご家族が、過去の経緯や周囲の視線に深い苦しみを抱えている場合があります。
「病気についての正しい知識を持つこと」、そして「不当な差別や偏見を許さないこと」など、私たち一人ひとりの意識が、回復された方々やそのご家族の尊厳を守り、孤立を防ぐことにつながります。
ハンセン病元患者家族に対する補償金支給制度について
「ハンセン病元患者家族に対する補償金の支給等に関する法律」に基づき、ハンセン病の元患者家族の方々への補償金支給が行われています。
本制度の請求期限が令和11年(2029年)11月21日まで延長されました。
制度の詳細や申請手続きについては、厚生労働省のホームページをご確認ください。