目次
1.野良猫への餌やりについて
野良猫を「かわいそう」と思う気持ちは、人として当然ある感情です。
しかし、その「かわいそう」という気持ちだけで餌を与えてしまうと、さらなる「かわいそう」な猫の増加や近隣トラブルを招いてしまいます。その猫の一生や地域の生活環境に対して、将来にわたって責任が取れないのであれば、人にとっても猫にとっても不幸な状況をを引き起こします。
野良猫の餌やりに起因するトラブル
- ふん尿により悪臭がする
- 庭やゴミが荒らされる
- ケンカや発情期の鳴き声がうるさい
- 置きっぱなしの餌が散らかって不衛生
- ノミやダニが増えた
- 子猫が生まれた
猫は繁殖能力が高く、妊娠サイクルがとても早いのが特徴
- 妊娠期間は約2ヶ月
- 一度の出産で4頭から8頭出産
- 子猫も生後6ヶ月で繁殖可能年齢になり、母猫も子猫が離乳する2ヶ月後には次の妊娠が可能
- 交尾によって排卵が起こるので、ほぼ100%の確率で妊娠
1頭のメス猫が、1年後には20頭以上、2年後には80頭以上…になる計算です。
2.「TNR活動」や「地域猫活動」を知っていますか?
TNR活動とは
TNRとは、T(トラップ=捕獲)N(ニューター=不妊手術)R(リターン=元に戻す)の頭文字をとったものです。
TNR活動は、野良猫を増やさないことにより、猫による様々なトラブルを減らすとともに、不幸な命を増やさないための活動です。
手術をしている猫である印として、耳先をV字にカットします。

地域猫活動とは
地域猫活動とは、TNRした猫を、自治会や近隣の方々と話し合いながら共同で管理する活動です。
餌を与える場所や排泄場所についてのルールを決めて、一代限りの命として見守ります。
地域猫活動のポイント
- 餌を与える場所と時間を決めて、置き餌はせず、食事後は速やかに片付ける。
- 排泄場所をつくり、毎日清掃する。
- 地域の方とコミュニケーションを取り、活動について理解してもらう。
地域猫活動による効果
- 餌や排泄物を適切に管理することで、生活環境が衛生的に保たれる。
- 不妊手術により子猫が生まれることがなくなり、発情期の特有な鳴き声やマーキング(尿スプレー)がなくなる。
- 地域の問題として共同で管理することで、近隣トラブルの防止につながる。
茨城県地域猫活動ガイドブック
地域猫活動ガイドブック(概要版) [PDF形式/3.23MB]
地域猫活動ガイドブック(冊子版) [PDF形式/3.89MB]
TNR活動や地域猫活動を支援しています
TNR活動や地域猫活動を支援するため、不妊去勢手術費用を助成しています。詳しくは各ページをご覧ください。
3.もしも子猫を見つけたら
育児放棄につながるおそれがあるため、子猫を見つけても触らないでください。
今は母猫が一緒にいなくても近くにいてお世話をしている可能性がありますので、1~3日は観察をして子猫が弱ってきていないか様子を見ましょう。
母猫が世話をしておらず産まれて間もない子猫(目が開いていない、乳歯が生えていない)が取り残されている場合、またはケガや衰弱で動けなくなっている場合は、茨城県動物指導センター(電話0296-72-1200)で保護できる場合がありますのでご相談ください。
捨てられた??
愛護動物の遺棄は犯罪です。
「子猫とともに置手紙がある」「箱に入れられた子猫がいる」といった遺棄(捨て猫)を発見された場合、下妻警察署(電話0296-43-0110)へ連絡をお願いします。
納屋や物置など人気のない場所、庭や道路に子猫だけがいる場合、母猫が運んできた可能性があります。手出しせず、まずは見守りましょう。
あなたはどうしたいですか?
そこに居られては困る
自宅の敷地内で子猫を見つけても、何もせずに見守りましょう。
母猫に餌を与えていなければ、数日~数週間でいなくなる可能性が高いです。子育て中の猫は、安全な場所を求めて何度も引越しをする習性があります。いなくなってほしい場合は、猫が隠れられる場所をなくしたり、猫が嫌いな音やにおいなどで追い払うなど、「居心地の悪い場所」だと思わせて引越しをしてもらいましょう。
【参考】猫が来ないようにする方法
「子猫を飼いたい」「里親を探したい」
子猫を保護することには責任が伴います。最期まで面倒をみる覚悟で臨んでください。
新しい飼い主は、保護された方が責任を持って、新聞広告・SNS・張り紙等活用して探しましょう。
母猫がいる場合は、離乳するまで待ちましょう。
母猫がいない場合は、保温して、すぐに猫用哺乳瓶と子猫用粉ミルクを購入し、数時間おきに最低1日4回以上授乳させる必要があります。歯が生えていれば子猫用缶詰でもOKです。牛乳は下痢をするので与えないでください。
生後3週齢までの子猫は自力で排せつできませんので、お湯で濡らしたティッシュやガーゼなどで肛門や陰部付近をポンポンと軽く叩き、刺激を与えて排泄を手助けする必要があります(母猫は子猫のお尻を舐めて排泄を促します)。授乳前に排泄させると、ミルクの飲みが良くなる子が多いようです。
また、保護したら動物病院で診察してもらい、ノミ・ダニの駆虫、ワクチン接種及び避妊・去勢手術等の相談をしましょう。
4.猫が来ないようにする方法
猫には犬のような登録制度や放し飼いを規制する法制度がなく、飼い猫と野良猫の区別もできないため、公的機関による猫の駆除や捕獲はできません。
そのため、猫のフン尿等による被害を軽減させるには、猫よけ対策をしていただくほかありません。そこで、猫による被害の軽減に効果があると思われる方法をご紹介します。
【参考】猫の侵入防止対策 [PDF形式/174.95KB]