市政情報

下妻市制施行70周年記念式典 市長式辞

  下妻市制施行70周年記念式典

 
 期日:令和6年6月1日(土)
 場所:下妻市庁舎3F 会議室3-1・3-2

  式 辞

 
 色とりどりの花が咲き、草木が芽吹き、新緑の季節を迎えたこの佳(よ)き日に、下妻市制施行70周年の記念式典を挙行いたしましたところ、ご来賓並びにご出席の皆さま方におかれましては、公私ご多用のところ、多数のご臨席を賜り誠にありがとうございます。
 さて、下妻市は昭和29年4月1日に大宝村と騰波ノ江村が下妻町(まち)と合併し、同年6月1日には上妻村、総上村、豊加美村、高道祖村が合併し、市制が施行されて下妻市が誕生しました。
さらに、平成18年1月1日に千代川村と合併し現在の市域となり、このたび市制施行70周年を迎えることとなりました。
本市は筑波山のふもと、茨城県の西部に位置し、まちの東側に小貝川、西側には鬼怒川が流れ、まちのほぼ中心には周囲約6キロメートルの池「砂沼」を有しています。
このように、水と緑に囲まれた豊かな地域であることから、農畜産業が盛んなまちであります。先ほどご紹介しました砂沼は、江戸時代中期に農業用のため池として整備されたもので、こうしたことからも、古くから農業が盛んな地域だったことがうかがえます。
 現在も農業が盛んなことに変わりはなく、米をはじめ梨やメロン、きゅうりやネギ、豚肉など多くの良質な特産品は我が市の誇りでもあります。
 しかしながら、農業における担い手不足や後継者不足は全国的にも課題となっていることですが、本市においても例外ではありません。これからも農業を守り続けていくには、農業に興味のある人を呼び込み、増やしていく必要があると感じております。
 こうした課題に向き合い、解決の糸口を見つけるために、昨年には、下妻市果樹組合連合会と連携し就農フェアへ出展し、新規就農者の発掘に努めるとともに、地域おこし協力隊等の制度を活用し、担い手育成に力を注いでいるところであります。
 農業を始めたいと思う人が「下妻市で農業を始めれば安心だ」と思ってもらえるよう、今後も取り組んでいかなくてはならないと考えております。
 さらに、生産者がたゆまぬ努力を重ねて栽培した農産物を、付加価値のある商品として販売する販路の確保や拡大も重要なことと捉えています。本市の農産物が市場や消費者から評価され、より高く売れることで、農家の収入が増加、安定することが、後継者の確保や育成につながると考えているからです。
 こうしたことを実現させるためにも、トップセールスを通して全力で本市の農産物をPRし、販路拡大を強力にサポートしていきたいと考えています。
 次に、産業振興についてですが、茨城県は常磐道、北関東道、東関道、圏央道と4本の高規格幹線道路が整備され、首都圏主要都市へのアクセスが魅力です。加えて都心近くでありながら、他県に比べて地価が安いということも利点であります。
 特に、圏央道の開通により、首都圏へのアクセスが各段に良くなったため、圏央道沿線の地域は人気のエリアとなっています。こうした好条件を活かし、現在、市内10か所目となる「しもつま中央工業団地」の造成に着手しているところであります。
 本市が工業団地の誘致を積極的に進める理由としては、地域経済の活性化や雇用の創出、財政収入の増加に大いに期待しているからであります。また、企業の進出により、転勤者や新たに働く人々の移住定住にもつなげていきたいと考えています。
 今後は、誘致した企業と連携し、将来の下妻を担う若者の定着を図るため、合同企業説明会を開催するなど働きたい人と企業との橋渡しを務め、市全体の活性化につなげてまいります。
 農業、産業のみならず、様々な分野の発展に力を尽くし、まちを良好な形で後世に引き継いでいくことは、先人からこの時代を受け継いだ今を生きる私たちの使命であると思っております。下妻市の子どもたちが大きくなった時、このまちに生まれ育ったことを誇りに思い、いつまでも心の中に輝き続ける「記憶に残るふるさと」であって欲しいと強く願っています。
 こうした思いから、子育て支援や教育分野にも力を入れているところであります。
 今年度から保育料の減額改定を実施し、子育て世代の経済的負担をサポートするとともに、グローバル化の急速な進展に対応するため、豊かなコミュニケーション能力や異文化への理解を身につけ、社会で活躍できる人材を育成するために、公立の幼稚園、保育園に外国人講師をこれまで以上に派遣し、幼児期から英語に触れる機会を増やすことで豊かな感性を育む取り組みを強化しました。今後も「英語教育のまちづくり」を合言葉に、英語教育の充実に向けた様々な事業を展開してまいります。
 これからも様々な施策を展開しながら、理想とするまちに一歩ずつでも近づいていけるよう、第6次下妻市総合計画に掲げるまちの将来像「人と自然を活かし、住みよさを創るまち しもつま」の実現のため、「住み続けたい 選ばれるまち」を目指して、市民の皆さまをはじめ、地域や企業、各種団体、市議会、行政がともに手を携え、活力と魅力あふれるまちづくりを推進してまいります。
 今後とも皆さま方のなお一層のご支援とご協力を賜りますよう、お願い申し上げます。
 結びに、皆さま方のご健勝とご多幸を心よりご祈念申し上げますとともに、より一層のご指導ご鞭撻を賜りますよう重ねてお願い申し上げまして式辞といたします。


令和6年6月1日
下妻市長 菊池 博

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