小貝川の豊かな自然林をそのまま残し、そこに生息する国蝶オオムラサキやその他の生物を保護しています。自然観察ゾーンには約800mの自然観察路が整備されており、クヌギ・エノキ・ハンノキからなる昔ながらの貴重な自然林の中を散策することができます。なお、オオムラサキの卵や樹林を守るため、観察路以外は立ち入り禁止になっています。この樹林地帯は「オオムラサキと森の文化の会」によって管理されています。また成虫観察会をおこなっています。
〇オオムラサキ成虫観察会
※平成30年度に開催した観察会当日の様子(主催:オオムラサキと森の文化の会)
国蝶オオムラサキ
タテハチョウ科オオムラサキ
1957年(昭和32年)に国蝶として選定された、羽の内側半分が紫色の美しい蝶です。中国・朝鮮・台湾などに分布し、かつては日本各地で見ることができました。しかし現在では生息環境の悪化により、ほとんど見ることができなくなっています。
8月初旬~中旬にふ化、エノキの葉などを食べて成長します。冬を越し、翌年の6月下旬~7月上旬にはサナギから蝶に羽化します。