Nearly ZEB認証
下妻市は、下妻市庁舎等整備事業において、建築物省エネルギー性能表示制度(BELS ※1)の「最高ランク☆☆☆☆☆」の獲得と、茨城県内の庁舎建物として初となる「Nearly ZEB※2」の認証を取得しました。
【ZEB庁舎について】
市庁舎の建替えに際し、新庁舎建設の基本方針に「環境にやさしい庁舎、ライフサイクルコストを重視するZEB庁舎」を掲げています。高効率な省エネルギー設備や熱損失の少ない換気設備等を備えることにより、標準的なビルに対して一次エネルギー消費量の53%削減を実現するとともに、再生可能エネルギーである太陽光発電によりエネルギーを作ることで、一次エネルギー消費量の78%の削減ができる建築物であると評価され「Nearly ZEB」の認証を取得しました。
なお、国土交通省が定めている「BELS(ベルス)」の一次エネルギー消費性能においても、最高ランクの五つ星を取得しました。
【背景】
日本の温室効果ガス削減目標である2030年46%削減(2013年比)を達成するため、政府は、エネルギー基本計画(2014年4月閣議決定)において、「建築物については、2020年までに新築公共建築物で、2030年までに新築建築物の平均でZEBの実現を目指す」とする政策目標を掲げており、本市においても、2021年1月に地球温暖化対策に取り組み2050年までに二酸化炭素排出量実質ゼロを目指す、ゼロカーボンシティ宣言をしています。
【 用語の定義 】
※1 BELS(建築物省エネルギー性能表示制度)
国土交通省が主導する建築物の省エネルギー性能に特化した、第三者による認証制度です。国が定める計算方法に則り、BEI(省エネルギー性能指標)値を算出し、その値によって☆の数が決定します。最高ランクの☆☆☆☆☆の中でも更に省エネルギー性能に優れた建物がZEBとして認証されます。
※2 ZEB(ネット・ゼロ・エネルギー・ビル)
快適な室内環境を保ちながら、高断熱化、日射遮断、自然エネルギー利用、高効率設備により、できる限りの省エネルギーに努め、太陽光発電等によりエネルギーを作ることで、年間で消費する建築物のエネルギー量が大幅に削減されている建築物で、削減の程度により ZEB、NearlyZEB、ZEBReady の3種類があります。
1)ZEB Ready(50%以上の省エネ)
ZEBを見据えた先進建築物として、外皮の高断熱化及び高効率的な省エネルギー設備を備えた建築物
2)Nearly ZEB(正味で75%以上の省エネ)
「ZEB」に限りなく近い建築物として、「ZEB Ready」の要件を満たしつつ、再生可能エネルギーにより年間の一次エネルギー消費量をゼロに近づけた建築物
3)ZEB(正味で100%以上の省エネ)
年間の一次エネルギー消費量が正味ゼロまたはマイナスの建築物