アオコ調査
近年、砂沼のアオコの異常発生による問い合わせが増えています。
特に、水温が高くなる初夏から盛夏にかけて、水面が緑色の粉をふいたり、ひどい時は、緑色のペンキを流したような状態になることもあります。
アオコは、主にラン藻類の集まりで、次のような条件で大量発生する現象をいいます。
- 適度な水温である。
- 十分な日光がある。
- 豊富な栄養がある。
- 水の流れがない。
アオコ発生の程度がひどい場合、次のようなさまざまな影響があります。
- 景観が悪化する。
- 独特のにおいを発する。
- 魚のえらにつまると窒息死してしまう。
- 農作物への着色が心配される。
- かんがい施設の故障する恐れがある。(噴射機や用水管等の穴が目詰まりする)
調査方法
7月から10月にかけて月2回程度、砂沼の4か所において、目視で定点観測を行います。
観測した結果は、観察野帳に記録します。
アオコレベル
アオコの程度を目視で確認し、国立環境研究所で開発された「見た目アオコ指標レベル」の指標を用いて、レベル0~レベル6の7段階でレベル化します。
https://www.maff.go.jp/j/nousin/kantai/tekiou/pdf/aoko_sankou2.pdf
観測状況
4か所の観測地点うち、令和6年度のさんぽの駅前用水取水口(C地点)における観測状況です。
令和6年7月24日(水)の観測結果:レベル1
気温34.0℃ 水温30.5℃ 風速1.2m/秒 南の風
令和6年8月13日(火)の観測結果:レベル2
気温32.9℃ 水温30.0℃ 風速2.0m/秒 南西の風
令和6年9月26日(木)の観測結果:レベル4
気温25.3℃ 水温24.0℃ 風速0.6m/秒 北西の風
令和6年10月21日(月)の観測結果:レベル0
気温16.5℃ 水温19.5℃ 風速1.5m/秒 北の風
観測結果
観測 |
7月 | 8月 | 9月 | 10月 | ||
3 | 24 | 13 | 11 | 26 | 21 | |
A |
1 ⑴ |
2 ⑵ |
4 ⑸ |
- ⑷ |
1 ⑸ |
0 ⑷ |
B |
3 ⑴ |
1 ⑵ |
4 ⑶ |
- ⑷ |
4 ⑸ |
1 ⑷ |
C |
2 ⑴ |
1 ⑵ |
2 ⑵ |
- ⑸ |
4 ⑷ |
0 ⑸ |
D |
2 ⑴ |
3 ⑵ |
2 ⑸ |
- ⑸ |
1 ⑶ |
0 ⑸ |
A地点…砂沼球場南側流入口
B地点…下妻中学校南側湾処
C地点…さんぽの駅前用水取水口
D地点…ヘラブナ供養塔前
※(カッコ書き)は令和5年度同時期のレベル数
取組み
アオコ発生防止の有効な対策は水質改善です。管理者だけでは対応が難しいため、流域全体での取組みがとても大切です。キレイな砂沼を守っていきましょう!