定期の予防接種 | 任意の予防接種 | |
概要 | 予防接種法に基づいて、接種の努力義務が課せられているもので発病すると重症化したり、後遺症を残す病気の予防及び集団予防に重点を置くものをいいます。健康被害が出た場合、予防接種法による救済制度があります。 | 法律で定められていないものや定期接種の年齢枠からはずれて接種するもので、個人予防として自らの意思と責任で接種を行うものをいいます。健康被害が出た場合、独立行政法人医薬品医療機器総合機構による救済があります。 |
予防接種の 種類 |
ヒブ(インフルエンザ菌b型)、小児用肺炎球菌、BCG、四種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風・ポリオ)、日本脳炎、麻しん風しん混合、三種混合(ジフテリア・百日せき・破傷風)、二種混合(ジフテリア・破傷風)、不活化ポリオ、子宮頸がん予防(HPV)、水痘(みずぼうそう)、B型肝炎 ロタウィルス(令和2年8月1日以降に生まれたお子さん) |
おたふくかぜ(流行性耳下腺炎)、 季節性インフルエンザ |
費用 | 全額公費負担 | インフルエンザのみ一部公費負担あり |
予防接種によって予防できる病気について
ワクチン名 |
予防できる病気 |
ヒブ(インフルエンザ菌b型) |
インフルエンザ菌b型が引き起こす、細菌性髄膜炎や肺炎、敗血症などを予防します。細菌性髄膜炎は重症になりやすく、重い後遺症が残ったり、命にかかわることもあります。 |
小児用肺炎球菌 |
肺炎球菌が引き起こす、細菌性髄膜炎や肺炎、重い中耳炎などを予防します。肺炎球菌による肺炎や中耳炎になると重症化しやすく、また、ヒブ髄膜炎よりも、後遺症率や死亡率が高くなります。 |
四種混合 |
ジフテリア、百日咳、破傷風、ポリオを予防します。 ジフテリアは、発熱やのどの張れなどが主な症状。百日咳は咳が長く続き、乳児では重症化しやすく肺炎や脳症などの合併症を起こすこともあります。破傷風は傷口から感染し呼吸まひなどを引き起こします。ポリオは、重症になると手足のまひの後遺症が残ります。 |
BCG |
結核を予防します。乳幼児が感染すると重症化しやすく、結核性髄膜炎を起こしたり、後遺症を残すことがあります。 |
麻しん風しん混合 |
麻しん(はしか)、風しんを予防します。麻しんは風邪に似た症状で、全身の発疹、高熱が主症状です。風しんも同様な症状が出ますが通常は3日で治まります。いずれも重症化すると肺炎や中耳炎、脳炎などの合併症を起こすことがあります。 |
日本脳炎 |
日本脳炎を予防します。日本脳炎ウイルスをもっている豚を刺した蚊が人を刺して感染し、突然の高熱、頭痛、嘔吐、意識障害及びけいれん等を症状とするウイルス性の急性脳炎です。東南アジア及び東アジアで流行しています。 |
三種混合 |
ジフテリア、百日咳、破傷風を予防します。 ジフテリアは、発熱やのどの張れなどが主な症状。百日咳は咳が長く続き、乳児では重症化しやすく肺炎や脳症などの合併症を起こすこともあります。破傷風は傷口から感染し呼吸まひなどを引き起こします。 |
二種混合 |
ジフテリア、破傷風を予防します。 ジフテリアは、発熱やのどの張れなどが主な症状。破傷風は傷口から感染し呼吸まひなどを引き起こします。乳幼児期に受けた三種混合の免疫が年数とともに低下してくるため、追加接種をして免疫を高めるものです。 |
不活化ポリオ |
ポリオは、重症になると手足のまひの後遺症が残ります。 |
子宮頸がん予防 |
子宮頸がんは、ヒトパピローマウイルス(HPV)というウイルスの感染で起こります。子宮頸がんの原因の約65%を占めているHPV16型と18型を予防するものです。 |
B型肝炎 |
B型肝炎ウイルスが引き起こすB型肝炎を予防します。母親がB型肝炎ウイルスのキャリアであれば、赤ちゃんに感染する可能性は高くなります。 |
ロタウイルス |
ロタウイルス感染症を予防します。5歳までにほとんどの乳幼児が感染し、主な症状は下痢、嘔吐、発熱。脱水を伴う重症胃腸炎の主な原因で、脳炎や脳症などの合併症もみられます。 |
季節性インフルエンザ |
インフルエンザを予防します。高熱、鼻水、咳、関節の痛み、頭痛、下痢などの症状が起こり、重症化すると肺炎や急性を脳症を起こすことがあります。 |
水痘(水ぼうそう) |
水ぼうそうを予防します。感染すると発熱に前後して、小さな水ぶくれが全身に出て、かゆみが強く、あとが残ることもあります。重症化すると、脳炎や膿痂疹で重篤になることもあります。 |
おたふくかぜ |
おたふくかぜを予防します。発熱後、耳下腺や顎下腺などの腫れが1週間ほど続きます。合併症として、無菌性髄膜炎が最も多く、最近は難聴合併への注意がうながされています。 |